日別アーカイブ: 2018年1月11日

VOL.31「リスケ中でも金利は下げられる!」

以前の記事と重複しますが、最近、クランアントで金利を引き下げる交渉が数件成約しておりますので再度お話をさせて頂きます。

▽金利を下げるには、まずは自身の業績回復が第一歩

貸出金利を決める仕組みは、4種類の要素が絡んでおりますが、そのなかでも「信用コスト」と言われる債務者の信用力によって決められている要素が多くを占めてお

ります。

つまり、リスケを始めた時は、赤字が嵩んでいたとしても、数年の努力により黒字を続けていれば、信用リスクは徐々に低下していきます。

信用リスクが低下すれば、貸出金利に転嫁する金利分も低下しますので、結果として、企業が支払う金利も下げられるのです。

「業績回復」により「黒字継続」

    ↓

「信用リスク」の「低下」

    ↓

「貸出金利」の「低下」

たとえ、まだ債務超過だったとしても、数年(3年~5年)黒字の努力を続けていれば、銀行側も企業努力を認めてくれるようになっているのです。

保証協会借入、プロパー借入、担保の保全状況等により金利の算出には左右される点もありますが、いずれもしても信用リスクの低減メリットは企業側が享受できるのです。

下げ幅については、個々の事情や借りている銀行の考え方も一律ではないので、○%さげてくださいとは言いにくいですが、たとえ0.1%でも引き下げれば、コスト削減に繋がります。

▽金利引き下げ分は元金に加算させること

実際に、金利の引き下げを相談する際に、もうひとつ必要な要素は、引き下げ利息分を元金に加算させるように提案していくことです。

たとえば

毎月の支払金利 5万円

毎月の元金返済 10万円

⇒毎月の元利合計15万円

として金利引き下げ交渉の結果、金利が2万円下がりました!

毎月の金利支払 3万円  ( ▲2万円 )

毎月の元金支払 12万円 ( +2万円 )

⇒毎月の元利合計15万円( ±0 )

この場合、企業側とすると、キャッシュの支出は同じなので、資金繰りには影響はありません。
また、少しながらも元金の返済が加速していきます!

さらに、複数の銀行とリスケをしていると、ひとつの銀行で引き下げが成功すれば、他の銀行にも金利引き下げを求めて同様の対応を求める交渉が可能になります。

「リスケしているから金利下げてくれとは言いにくい」と考えずに、きちんと経営努力をしている経営者の皆様は、是非、銀行に「金利引き下げ」を提案してみてください。

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