今回は、オンライン融資を利用するにあたっての利用者側の注意点についてお話をします。
▽利用上の注意点は「つなぎ融資」の位置づけを忘れないこと
今のオンライン融資業界は、まだスタートして2年ほどですので「黎明期」にあると言っていいでしょう。
ですから、まだ金額のボリューム感や返済期間については、銀行融資よりも劣ることになります。
ただし、オンライン融資が銀行融資を全て取って代わることはないと思います
金額については、各社ばらばらな感もありますが、最小では10万円~最大では1,500万円の幅があり、返済期間も(1か月~最長6年半ほど)のものもあります。
(これはオンライン事業会社によって業種や対象会社の違いもありますので、ご注意ください)
たとえば、月のなかで、支払いが毎月20日なのに売上回収が月末になっており、10日ほど資金ショートしてしまう場合、
これまでは
〇社長の自己資金で資金繰りを埋める
〇社長がクレジットカードでキャッシングして埋める
〇支払の一部を月末にずらす
などの資金繰りの工面をやっていたと思います。
10日の資金を埋めるための「つなぎ」としては、このオンライン融資はまさに「適任」だと思います。
クレジット枠でキャッシングする手間もなくなるので、利用価値はあると思います。
ただし、前回もお話ししましたが「金利は高い」ので、この借り入れを恒常的に利用してしまうと、コストが高くなることになり、なかなか抜け出せなくなるデメリットがあります。
つまり、「赤字」補填として借入額が増えてしまうのが注意点です。
この「つなぎ」をうまく利用している間に「売上を上げて利益を出せるようにする」ことが同時に必要になるのです。
▽決算書にオンライン融資の借入があるのが嫌だと感じるか
法人として「オンライン融資」を受けて決算書にその事業会社の名前と金額が記載されることに抵抗感を覚える方もいると思います。
理由としては、銀行が見たときに「ノンバンク借入」だと見られることだと思います。
しかし、今の「オンライン事業会社」は金融機関と提携の動きが活発化してきており、金融機関の認知度は私たちが思っている以上に高くなってきております。
俗にいう「ノンバンク」の印象とは同レベルではないだろうと私は思っております。
次回は、最終回になりますが、オンライン融資を受けれる企業はどんな企業が対象か?そして今後のオンライン融資業界の展望についてお話をさせて頂きます。
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