VOL.58 「銀行員は訪問時に企業のどこを見ているか?」

担当者が企業に訪問を行いますが、訪問時には色んな提案や、時には雑談だけ
のためでも訪問することはよくあります。

では、銀行員が企業に訪問する際には、企業のどこを見ているでしょうか?

今回は、銀行員が訪問時にどこをチェックしているのか?について私の経験か
らお話をさせて頂きます。

▽社員のいるオフィスは会社の在り様が見える

私がオフィスでよく見ているのは主に下記のポイントでした。

〇行事予定などのホワイトボード

〇社員の机の上が片付いているか

〇電話応対や社員間の会話

ホワイトボードについては、今はGoogleカレンダーなどのクラウド管理をしてい
る企業も多いですが、アナログでボードがある企業もあります。

例えば、営業社員の行動予定や受発注管理状況などがきちんと更新されている企
業か?

それとも数年前のスケジュールがそのままになっていて放置されたままなのか?

もし、もう使っていない行事予定ボードがあるなら(オンライン管理に移行して
いるなど)撤去することをお勧めします。

社員の机の上が片付いているか?は、社長の整理整頓に対する姿勢が見えてきま
す。書類が山のままになっていたり、書棚がめちゃくちゃになっている企業は業
績もよくないことが多いと言えます。

電話応対についても、誰も電話をとらない、取引先との会話が仕事とプライベー
トの区別がないような口調で話しているなども、無意識に耳に入ってくるもので
す。

社員間の会話も無駄話が多いなども気になってくるポイントです。

▽社長室は情報の宝庫です

社長室で面談することも多いですが、社員のいるオフィス以上に社長室は、まさ
に社長自身の空間になるので社長自身が表現されていると言っていいでしょう。

〇書棚に並んでいる本はどういうのが多いか
〇絵や置物はどういうものがあるか
〇車などの趣味があるか
〇明らかに社長室だけ高級な家具になっていないか

私が一番見ていたのは書棚でした。

どのような本や雑誌で情報収集しているのか?仕事に関する本はなくてゴルフや
車の雑誌ばっかりなのか?(そういう社長もいましたが)社長の好奇心がどこに
あるのかを見るには書棚が分かりやすかった感じです。

また、机の上に、車の模型がずらりと並んでいる社長もいましたし、カレンダー
の種類(車ディーラーのカレンダーか、ゴルフカレンダーか、銀行のカレンダー
か)などにも社長の趣味が反映されてきます。

趣味のものがあるからダメで無いからよいということではありませんが、社長室
だけではなく、オフィス全体はまさに社長の人間性や趣向が全て反映された姿と
言えます。

売上や利益の数字はもちろん大事ですが、数字を作る社長や社員の姿がどうなの
か?が分かる舞台であるオフィスの在り方についても「見られている」意識をも
っておくことが大切です。


徳永 貴則
(株)スペースワン 代表取締役 金融税理士アドバイザー講座主催
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大和銀行(現りそな銀行)にて、都内を中心に主に法人融資の新規開拓業務を行う。その後、本店融資部・審査部門を歴任。2,000社以上の融資に携わる。これらの経験を活かし㈱スペースワンを創設。銀行融資のコンサルをはじめ、事業再生や経営改善のアドバイスも行っている。
また、金融税理士アドバイザーの専任講師としても活躍中。

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